Be myself!

どこかのだれかの日記

憂鬱な朝

7巻まで出ていたの知らなんだー!記憶では4巻あたりで止まっていたんだ…

この時代のお話が好きになるきっかけだった作品。伯爵とか子爵とか華族の世界です。歴史はまるっきしダメなんで制度とかまったくわかんないんだけど、世界観がすごく好きなんだ。身分の違いや主従関係もそうだし、家のためのいざこざや確執なんかが複雑すぎるくらいに絡み合って息苦しい世界。

何をしても完璧で理性的で精悍な人間・桂木が受けっていうのがこの作品の魅力。桂木が乱れる姿は最高にセクシーでたまらないです。

 

 

1巻

憂鬱な朝(1) (Charaコミックス)

憂鬱な朝(1) (Charaコミックス)

 

 

こうして見返すと暁人の髪が短い(笑)

 

無理やり押し倒されてるのに、どうでもいいような表情してる桂木が何とも言えないです。この時の桂木は何を思っていたんだろう。

翌朝、一人で空を見上げる桂木が弱々しい。

 

2巻 

憂鬱な朝(2) (キャラコミックス)

憂鬱な朝(2) (キャラコミックス)

 

 

桂木ぃぃぃ。切なすぎてどうしよう。しんどい。桂木は進学も諦めてたんだ… 雨宮の桂木への期待というか理想みたいなものが、桂木の今のどうにもならない立場と真逆でつらい。

愛情を向けられることを知らないから、一心に想いをぶつけてくる暁人様の存在は桂木にとって大きすぎて受け止めきれない。

 

桂木(私には…あの人に何も話すことがなかった 二十年…久世家のためだけに生きてきた 先代が最後までできなきったことを自分の手で成すためだけに まるで 呪いのように)

このモノローグがすごく胸にきた。雨宮は十年間、話が尽きないくらい充実した時間をアメリカで過ごしてきた。それに対して桂木は…。先代の言葉を守り、久世家のためだけに生きてきた。いろんなものを犠牲にしてさ。

 

夜会で桂木高之と揉める桂木を助けてさらっていく暁人がめちゃくちゃ格好いいし、毅然としていたように見えて兄との口論に動揺している桂木がいじらしい。

 

3巻

憂鬱な朝(3) (キャラコミックス)

憂鬱な朝(3) (キャラコミックス)

 

 

雪の中で、自らの過去の愚行を嘆く桂木がつらい。

真意を知っても尚、桂木が好きだという言葉を伝える暁人様ァァ…

 

桂木「私はーー何者でもないのですよ 私があなたにお伝えしたいのは暁人様のお立場は決して揺るがないということだけです」

うああああああ( ;∀;)

3巻ではさ、暁人が桂木に追いつきたくて必死に家政に関わるんだけど、その裏で桂木は自身の存在意義が分からなくなってるんだよね。

桂木を想って目元を押さえる暁人に、自分から口づける桂木の横顔が綺麗すぎてどうしよう。首に腕を回して、暁人を見上げる桂木の表情ずくないですか。そんなに身長差はないはずなんだけど、この二人のこういう関係性には萌えるしかない。

えろは桂木が初めて積極的です咥えてます。暁人の上で声を押し殺して乱れる桂木が桂木すぎて言葉にできない。自分の中から感情が溢れ出すことにまだ抗おうとしてるのがもう…

 

4巻

憂鬱な朝(4) (Charaコミックス)

憂鬱な朝(4) (Charaコミックス)

 

 

暁人『・・・・・・僕は あいつに何かを与えたいんだ 確実な「何か」を 自分が「何者でもない」と思い込んでいるあいつに「居場所」を与えてやりたい 僕はあいつを――幸せにしてやりたいんだ』

暁人様ァァ…他にやり方があるでしょうよ( ;∀;) この二人はどうしてこうも不器用なんだ( ;∀;)

 

暁人「・・・・・・・・・二十年も無駄にさせてしまったけれど・・・この先お前は自分のためだけに生きることできるんだ 桂木 それだけで――僕はすごく嬉しいんだ」

4巻はここからのえろがとにかく良いです。もう本当に。シーンに重なる桂木のモノローグに暁人様への想いがこれ以上ないくらいに溢れ出していてどうにかなります。そしてえろい。

 

巻のラスト。胸の内を暁人に告げる桂木は言葉を探すのに四苦八苦していて、暁人のこととなると自身を律しきれなくなる桂木がたまらん。ここはよく読むと、告白の言葉の流れがとても丁寧で素晴らしいです。なんで想い合ってるのに幸せになれないの…

 

5巻

憂鬱な朝(5) (Charaコミックス)

憂鬱な朝(5) (Charaコミックス)

 

 

5巻は恋愛要素少なめで、暁人と桂木の謀略の駆け引き。

 

智之(色恋のような駆け引きが増えるたび あるいは私をそういう目で見る輩の多さに気付いた時 「母親」と同じことを繰り返している己をを思い知った 実父が誰であったのかおそらくは一生涯わからない だが「母親」は間違いなくこの女だったのだろう ――自らを顧みるたびにそう思った 皮肉なものだ 母もこうやって一新後の混乱した世を渡っていたのか たった一人で… 明けない夜をただ彷徨って 朝の光を浴びることもなく――・・・)

ここら辺も「憂鬱な朝」につながってるのか。

 

暁人「・・・・・・ すごいなお前は 何があっても絶対に変わらないんだな 変わらなけれならないのは僕の方か」(2巻・夜会帰りの馬車の中で)

暁人「あいつは変わることを嫌がるけど何とか少しずつ受け入れてもらう」(3巻) 

暁人「桂木は変わったんだ—――・・・」  (5巻・夜会前に空き部屋で)

この桂木からキスするシーンが好き。オールバックで礼服でとても格好いい。絵になる。

そして、本当に桂木は変わった。それは暁人のおかげだし、暁人が真正面からぶつかったから。

 

6巻 

憂鬱な朝(6) (Charaコミックス)

憂鬱な朝(6) (Charaコミックス)

 

 

6巻はそれぞれの目的のための別行動が多めなのかな。別行動してる場面はうじうじしている桂木が見れます。桂木と西園寺とのシーンが印象的。

でも、ずっと頭の中ではお互いのことばかり考えているし、合間に回想とかで挟まれる二人の逢瀬のえろがえろくて最高です。最中の桂木の表情がキレイでとにかくえろい。えろいしか言ってないけど、暁人様への想いが表情から溢れでてしまっている桂木がえろいんです。暁人様が好きという自らの気持ちを漸く認めて受け入れて、積極的に暁人様を求めます。

桂木は髪を下ろしている方が好きだったんですが、読み込んでいるうちに、オールバックとスリーピースで決めている桂木が暁人に乱されていくのが何ともたまらなくなってきまして(笑)だから夜の邸でのシーン大好きです。髪がどんどん乱れていくのです。さらにえろい。桂木が声を我慢せず素直に喘いでいるのには本当に萌える。あと、荷物をまとめた暁人様のトランクが目に入って、ぎゅうって暁人様に抱きつく桂木がもう…!もう…!!

 

7巻

 

馬車の中での桂木と雨宮のやり取りが地味に好きです。

桂木、首元をゆるめる→雨宮が首元に痕を見つけてしまう→手首の痕も見つけてしまう→視線を落とした桂木も手首の痕に気付く→目を合わせられない雨宮→自身の首元を察する桂木→もう暁人への気持ちに抗わないと宣言

 

智之「気にするな 雨宮 暁人様と私のことはもう諦めろ 私はもう抗うのを止めた」

(*´q`*)

 

雨宮「暁人様は何もお話しになりませんでしたか?」

智之「・・・・・・ ・・・・・・ それが話どころではなくてな」

(*´q`*)(*´q`*)(*´q`*)(*´q`*)(*´q`*)(*´q`*)(*´q`*)(*´q`*)(*´q`*)←

 

智之「子供の気持ちなど関係ありませんよ!!」(2巻)

石崎父「まだまだ子供だ 大局を見据えることもできず女や友を優先しようとする――・・・・・・」

智之「! お言葉ですが! 総一郎様は間違っておりません お気持ちはよくわかります」(7巻)

読み返していてこの変化は嬉しかったなあ。2巻でも、まるで自分の気持ちに言い聞かせているようだ、って本当の所は石崎に読まれていたけど。でもこうやって石崎父相手にはっきり言葉にするようになっているのは素直に感動する。

 

暁人「頼むから! もう口を噤むのはやめてくれ あなたのためにも そして何より――――翻弄され続けた赤子のためにも――――・・・」

うあああ泣いていいですか、桂木ぃぃぃぃぃ( ;∀;)( ;∀;)( ;∀;)

あんな境遇を今までずっと一人で隠して背負い続けてきていて、暁人みたいに桂木本人のことを思いやってくれる人は誰一人いなかったんだよね…。幼い頃からの桂木の心の中を考えるだけで息ができないくらい胸が締め付けられる。苦しい。

 

鎌倉の別邸での夜は最高最高and最高。もう文字にはしないよ、うん。

あー、ただ、その前の桂木が可愛いんです。風呂上がろうとしたのにもう一度湯舟に沈むとことかする前の躊躇のわけとか。とても可愛い。

 

それから、今更だけど漸くタイトル「憂鬱な朝」の意味が分かった。まったく考えずに読んでいた。思い返してみれば、二人揃ってベッドの上で朝を迎えるってなかったかもしれない。

鎌倉の別邸で、智之のリクエスト()で朝まで愛し合ったようだけど暁人は夕刻まで寝こけていたから、まだ二人で幸福な朝は迎えられていないんだね。

 

 

 智之の父

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ところで簡単な家系図を作ってみたのだけどこれでいいのかな? 久世直弥の庶子ではなかった。作中で桂木高正か祖父のどちらかはっきりとした名言はないけれど、智之の父親は祖父ですよね?

 

暁直「…まあ数字に強いのは桂木家の血筋だな お前の祖父も家老として我が藩を支え一新後には銀行を興した その才をお前は間違いなく受け継いでいるということだ」(2巻)

暁人(結局ーーあいつには傑出した才能があるんだ 商才とか時流をよむ力とか・・・)(3巻)

暁人(あの兄弟は・・・やっぱり桂木には似ていない)(7巻)

高雪「素晴らしく才覚あるお人だった… 士族一の大番頭と言わしめたその手腕は今の智之など足元にも及ばん」(7巻)

智之の資質は祖父の血を強く引いている。 

 

暁人 「高正殿 "知津"というこの芸者をどちらが祖父に会わせたんだ? お前か? それとも—―お前の父か?」

高正 <勢いよく ばっ と顔を上げる>(7巻)

ここの高正の表情がすべてを物語る。桂木家の久世家への忠誠の真相。

 

高之「私が突然祖父の話をしたのはな この頃の暁人様が先代の暁直様に似てきたことを強く感じるからだ そして何故か――・・・・・・ 何故そう思うのか自分でもよくわからんが 智之のふてぶてしさは暁直様ではなく我らの祖父を思い出す ・・・おかしなものだな」 (7巻)

暁人様をその父・暁直様に重ねるように、智之を祖父に重ねているこの長兄の呟きがおそらく答えなんだろう。この言葉は何もおかしなものではないのだと、兄たちが知る日は来るのか。

 

暁人「件の芸者が産んだ子が桂木智之に相違ないと証言してくれることになったよ」(7巻)

暁人「最初に言っただろう? 真実を知りたいわけじゃない ただ終わらせたいだけだって」 (7巻)

暁人の目的は真実を明るみにすることではないんだ。ということは、桂木家が久世家を裏切っていたこと、そして何より、智之は久世ではなく桂木の血を引いているということは明るみにならないんだろうか?

暁人様と桂木には一緒に久世家を導いてもらって、跡継ぎには直継様の子を次代として据えるというのはできないのかなあ…